犬を飼っていると、毎日のごはんだけでなく「水」にも気を配りたくなりますよね。
特に最近は家庭でウォーターサーバーを使う方が増えてきて、「この水をそのまま犬にあげても大丈夫なのかな?」と気になる飼い主さんも多いはずです。
実は、ウォーターサーバーの水は人にとって便利で安心なだけでなく、犬にとってもメリットがある場合があります。
ただし、水の種類や与え方によっては注意が必要なケースもあるため、正しい知識を知っておくことが大切です。
この記事では、犬にウォーターサーバーの水を与えるときの安全性や注意点をわかりやすく解説していきます。
犬にウォーターサーバーの水を与えてもいいの?
結論から言うと、多くの場合は犬にウォーターサーバーの水を与えても問題ありません。
ウォーターサーバーの水は、人が安心して飲めるように管理されているため、雑菌や不純物が少なく、清潔であることが特徴です。
ただし、注意したいのは「水の種類」です。
ウォーターサーバーには大きく分けて、天然水(ミネラルウォーター)・RO水(純水)・水道水を浄水するタイプの3つがあります。
このうち、犬に与えるときに安心なのは「RO水」や「浄水型ウォーターサーバーの水」です。
一方で、天然水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラルが多く含まれている場合があり、犬にとっては腎臓や泌尿器に負担をかける可能性があります。
特に小型犬やシニア犬では、体への影響が大きいため、天然水を常用するのは避けた方が安心です。
このように、基本的にウォーターサーバーの水は犬に与えても大丈夫ですが、水の種類をきちんと選ぶことが大切になります。
ウォーターサーバーの水の種類と犬への影響
ウォーターサーバーで使われる水にはいくつか種類があり、それぞれ犬に与えたときの影響が違います。飼い主さんが安心して選べるように、代表的な3種類を解説します。
天然水(ミネラルウォーター)
天然水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいます。
人にとっては健康に良い栄養素ですが、犬にとっては過剰摂取になることもあります。
特に硬水の場合、腎臓や膀胱に負担をかけ、尿路結石の原因になることがあるため注意が必要です。
もし天然水を選ぶなら、できるだけ「軟水」を選ぶのが安心です。
RO水(純水)
RO水は「逆浸透膜(RO膜)」で不純物を徹底的に取り除いた水で、限りなく純粋に近い水です。
ミネラルがほとんど含まれていないため、犬にとって負担が少なく、安心して与えられる水といえます。
特に腎臓や泌尿器にトラブルを抱えている犬にはおすすめです。
浄水型ウォーターサーバーの水
水道水をフィルターで浄水して使用するタイプです。
残留塩素やカビ臭などが取り除かれるため、人も犬も飲みやすい水になります。
水道水をベースにしているので、ミネラルの過剰摂取を心配する必要も少なく、比較的安心して使えるのが特徴です。
犬にウォーターサーバーの水を与えるときの注意点
常温で与えるのが基本
犬は人間と違って、冷たい水や熱い水に弱い傾向があります。
冷水はお腹を壊す原因になり、温水は火傷の危険があるため避けましょう。
ウォーターサーバーの水を与えるときは、常温に戻してからあげるのが安心です。
ミネラル過多に注意する
カルシウムやマグネシウムといったミネラルは、摂りすぎると犬の腎臓や膀胱に負担をかける可能性があります。
特に天然水の中には硬水に分類されるものがあり、小型犬やシニア犬には不向きです。
与えるなら、軟水かミネラルの少ないRO水を選ぶようにしましょう。
衛生面を意識する
犬は人間よりも体が小さい分、雑菌の影響を受けやすいといわれています。
そのため、ウォーターサーバー本体や受け皿を定期的に清掃し、水を新鮮な状態で保つことが大切です。
残り水を長時間放置せず、こまめに交換する習慣をつけましょう。
犬が水を飲まないときの工夫
冷水や温水は避けて常温で
犬がなかなか水を飲まないとき、冷たすぎる水やぬるま湯を与えていないか確認しましょう。
人間には心地よくても、犬にとっては違和感があり飲みたがらない原因になります。
常温の水を与えることで、飲む量が増えるケースがあります。
食事に混ぜる
ドライフードばかりだと、水分が不足しやすくなります。
そんなときはドライフードに少量の水をかけて与えると自然に水分補給できます。
ウェットフードを組み合わせるのも効果的です。
水飲み場を清潔に保つ
犬は意外ときれい好きです。
水入れや周囲が汚れていると、それだけで口をつけなくなることがあります。
器は毎日洗って清潔に保ち、ウォーターサーバーの水を新鮮な状態で与えることを心がけましょう。
まとめ
ウォーターサーバーの水は、基本的に犬に与えても問題のない安全な水です。
特にRO水や浄水型ウォーターサーバーの水は、ミネラルが少なく安心して与えられるためおすすめできます。
一方で、天然水は種類によってミネラルが多く含まれていることがあり、小型犬やシニア犬には負担になる可能性があるので注意が必要です。
また、与える際は冷水や温水ではなく常温に戻し、常に清潔で新鮮な水を用意することが大切です。
愛犬にとって「水」は健康を守る基本のひとつ。
ウォーターサーバーを上手に活用すれば、飼い主にとっても手軽で便利、そして犬にとっても安心できる暮らしのサポートになります。
コメント