ウォーターサーバーって、冷たい水だけじゃなくて、すぐに熱湯が出るのも魅力ですよね。
でもふと疑問に思いませんか?
「どうしてすぐに熱湯が出るの?」
「中はどうなってるの?」
実はウォーターサーバーの中には、意外と知られていない加熱の仕組みが詰まっています。
この記事では、ウォーターサーバーから熱湯が出る仕組みを分かりやすく解説しながら、安全性や注意点についても触れていきます。
読み終わる頃には、「なるほど!」と納得できるはずです。
ウォーターサーバーからお湯がすぐ出る理由
ウォーターサーバーを使っていると、ボタンひとつでアツアツのお湯が出てくるのって、本当に便利ですよね。
でも、ふと考えると不思議です。
「どうして、スイッチを入れてないのにすぐ出るの?」
「中でどうやってお湯をキープしてるの?」
その秘密は、サーバー内部のタンクにあります。
常にタンク内で加熱されている
ウォーターサーバーには、「温水タンク」と呼ばれる部分が内蔵されています。
このタンクの中では、常に水が加熱されている状態です。
ちょうど、ポットをずっと保温しているようなイメージですね。
だから、使うときに待たずにすぐお湯が出せるというわけです。
この温水タンクは、電気の力で加熱されています。
一度沸かしたお湯を保温しながらキープしているので、いつでもアツアツのお湯を出すことができます。
もちろん、設定温度を自動で調整する機能がついているものが多く、「熱くなりすぎないように」「ぬるくならないように」と、ちょうどいい温度を保つ工夫がされています。
電源を切るとお湯が出ないのはなぜ?
ちなみに、「ウォーターサーバーは停電のときも使えるの?」という疑問を持つ方も多いですが、お湯に関しては、電気がないと使えません。
なぜなら、先ほど説明したように、温水は電気で加熱されているからです。
電源をオフにすると、温水タンクの保温機能も止まってしまい、やがてぬるくなってしまいます。
つまり、「すぐにお湯が出る理由」は、裏でずっと電気で温め続けているからなんです。
便利な反面、少し電気代がかかる理由もここにあります。
(この点については後半の「電気代とお湯機能」の章でも詳しく解説しますね)
熱湯はどうやって作られているの?仕組みを解説
ウォーターサーバーから出てくるお湯は、ただの温かい水ではなく、しっかりと加熱された“熱湯です。
では、このお湯はサーバーの中でどのように作られているのでしょうか?
ここからは、ウォーターサーバーの内部の仕組みに注目していきます。
温水タンクとヒーターの働き
まず、お湯を作るのに欠かせないのが、温水タンクとヒーターの存在です。
ウォーターサーバーに水が入ると、その水の一部は温水タンクに送られ、ヒーターで加熱されます。
このヒーターは、ポットやケトルと同じような仕組みで、水を加熱して90~95℃前後の熱湯を作ります。
加熱されたお湯は、そのままタンク内に保持され、
飲みたいときにすぐ出せるようになっているんです。
つまり、「水を加熱する」「保温する」という2つの役割をタンクとヒーターが担っているわけですね。
何度まで加熱されているのか?
では、実際にどのくらいの温度まで加熱されているのでしょうか?
一般的なウォーターサーバーでは、90℃〜95℃程度まで加熱されているものが多いです。
この温度なら、
- インスタントコーヒー
- カップラーメン
- 粉ミルク(少し冷まして使用)
などにも十分使える温度です。
一方で、やけどのリスクもあるため、100℃まで沸騰させることは基本的にありません。
このあたりは安全性を考慮した設計になっています。
瞬間湯沸かし型との違い
最近では、「瞬間湯沸かし型」のウォーターサーバーも登場しています。
このタイプは、従来のように温水タンクでお湯を保温せず、使うときにだけ水を加熱して出すという仕組みです。
メリットとしては、
- 電気代が抑えられる
- 衛生面でも安心(長時間水を溜めないため)
一方で、若干出てくるまでにタイムラグがあるため、「すぐにお湯が欲しい!」という人には、従来の温水タンク型の方が便利に感じるかもしれません。
ウォーターサーバーによって仕組みが異なるので、選ぶ際はライフスタイルに合った方式をチェックするのがポイントです。
熱湯が出る仕組みと安全性の関係
ウォーターサーバーからは、90℃以上の熱湯が出てきます。
とても便利ですが、同時にやけどなどのリスクもついてまわります。
ここでは、そんな「熱湯が出る仕組み」にまつわる安全性の工夫について見ていきましょう。
チャイルドロックはなぜ必要?
多くのウォーターサーバーには、温水側にだけチャイルドロックがついています。
これは、小さなお子さんが誤ってレバーやボタンを押してしまったときに、熱湯が手や顔にかかるのを防ぐためのものです。
チャイルドロックにはいくつか種類があり、
- 押しながらひねるタイプ
- 2段階でボタンを操作するタイプ
- タッチパネルでロック解除するタイプ
などがあります。
どの方式も共通しているのは、「大人が意図的に操作しない限り、簡単にはお湯が出ないようにしている」という点です。
やけどを防ぐ工夫とは?
最近のウォーターサーバーは、やけど防止の工夫が進化しています。
たとえば、
- お湯が勢いよく飛び出さないよう、出水スピードを抑える設計
- お湯と冷水の出る場所が物理的に離れているタイプ
- 注ぐ角度を工夫することで、コップがずれにくくなっている形状
こうした細かな配慮が、事故のリスクをぐっと減らしてくれています。
また、誤操作防止の音声ガイドやライト点灯機能がついているモデルもあります。
「お湯が出るときは赤ランプが光る」といった視覚的なサインがあると、さらに安心ですね。
小さな子どもがいる家庭での注意点
どんなに安全機能がついていても、完璧に事故を防げるわけではありません。
とくに小さなお子さんがいる家庭では、
- 手が届かない場所に設置する
- チャイルドロックがしっかりかかっているか定期的に確認する
- 使用中は目を離さない
こうした日常的な対策もあわせて行うことが大切です。
また、最近ではロック機能を強化した“子育て向けモデルも登場していますので、家庭環境に合わせて選ぶと安心して使うことができますよ。
ウォーターサーバーの電気代とお湯機能の関係
ウォーターサーバーでお湯がすぐ出るのは本当に便利ですが、気になるのが電気代ではないでしょうか?
ここでは、温水機能が電気代にどれくらい影響するのか、また、節電のためにできる工夫についても紹介します。
温水機能をオフにするとどうなる?
一部のウォーターサーバーには、温水機能をオフにできる機能がついています。
このスイッチを切ることで、温水タンクの加熱がストップし、その分の電力消費を抑えることができるんです。
ただし、当然ですがお湯は出なくなります。
「冷水だけ使えればOK」という方や、「旅行などで長期間使わない」場合には、温水をオフにしておくのもアリです。
節電モードやエコモードの活用方法
最近のウォーターサーバーには、節電機能がついているモデルも増えています。
たとえば、
- 使用していない時間帯に温水・冷水の加熱を自動的にゆるめる「エコモード」
- 暗くなると自動的に節電状態に入る「光センサー付きモデル」
- 温水の温度を少し下げて電力消費を減らす「省エネ設定」
こうした機能を上手に活用すれば、月々の電気代を500円〜1,000円ほど節約できることも。
「お湯の温度はそこまで高くなくていい」という方には、ぴったりの設定ですね。
また、電気代が気になる方は、瞬間湯沸かし型のウォーターサーバーも検討してみてください。
これは、常にお湯を保温せず、必要なときだけ加熱する仕組みなので、待ち時間はあるけれど電気代はかなり抑えられます。
まとめ|仕組みを知ってもっと安心・便利に使おう
ウォーターサーバーからお湯がすぐに出るのは、内部の温水タンクとヒーターが、常に水を加熱してスタンバイしてくれているからです。
普段は何気なく使っているこの機能も、仕組みを知ることで「なるほど!」と納得できたのではないでしょうか?
そして、その便利さの裏には、安全性を保つための工夫や電気代のことなど、意識しておきたいポイントもあります。
- チャイルドロックで事故を防ぐ
- エコモードで電気代を節約する
- 暮らしに合ったタイプを選ぶ
こういったポイントを押さえることで、ウォーターサーバーをもっと安心して、もっと便利に使うことができます。
「ただのお湯」ではなく、仕組みを知った“安心のお湯として、これからも上手に活用していきましょう!
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