毎日手軽に美味しい水やお湯が使えるウォーターサーバー。
便利そうだけど、「どうやって使うの？」「最初に何をすればいいの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、ウォーターサーバーの使い方はとてもシンプル。
ちょっとしたコツを知っておくだけで、毎日の暮らしがグンと快適になります。
この記事では、初めてウォーターサーバーを使う方でも迷わないように、設置から日常での活用方法、そして長く使うためのお手入れのポイントまで分かりやすく解説します。
今日からあなたも、ウォーターサーバー生活を安心してスタートしましょう。
ウォーターサーバーの基本構造を知ろう
ウォーターサーバーは、常に冷たい水や熱いお湯を使えるように、内部にタンクや加熱装置を備えた便利な給水機です。
まずはその基本的な仕組みと、種類ごとの特徴を理解しておきましょう。
冷水タンクと温水タンクの役割
ウォーターサーバーの内部には、冷水タンクと温水タンクがそれぞれ独立して設置されています。
冷水タンクはコンプレッサーや冷却装置によって水を冷やし、いつでもキンと冷えた水が出せる状態をキープ。
温水タンクはヒーターで加熱し、90℃前後のお湯を常備しています。
一部の機種では「リヒート機能」があり、再加熱してより高温のお湯を出せるタイプもあります。
宅配型と浄水型の違い
ウォーターサーバーは水の供給方法によって大きく2種類に分かれます。
宅配型
定期的に業者が届けるボトルをサーバーにセットして使うタイプです。
天然水やRO水など、採水地や処理方法にこだわった水が選べるのが魅力。
ただし、空になったボトルの回収や保管スペースが必要になる場合があります。
浄水型
水道水を直接注ぐ「補充型」と、水道管に直結する「直結型」があります。
内部のフィルターで不純物や塩素を除去し、きれいな水にしてから使用します。
ボトル交換が不要で、使い放題に近い感覚で使えるのがメリットです。
ただし、水質はフィルター性能に依存するため、定期的なフィルター交換が必須です。
このように、ウォーターサーバーの基本構造と種類を知っておくことで、自分のライフスタイルに合った使い方や選び方がしやすくなります。
設置と初期準備の手順
ウォーターサーバーは、正しい場所に設置し、初期準備をしっかり行うことで、安全かつ快適に使い始められます。
ここでは設置場所の選び方から、電源接続、初回の水の準備まで順番に解説します。
設置場所の選び方
ウォーターサーバーは、安定した水平な場所に置くことが基本です。
ガタつきがあると内部に負荷がかかり、故障や水漏れの原因になることがあります。
また、直射日光の当たる場所や高温多湿の環境は避けましょう。
温度や湿度の影響で水の風味が落ちたり、カビや雑菌の発生リスクが高まります。
コンセントの位置や、ボトル交換や給水作業がしやすいスペースも考慮すると快適です。
電源接続のポイント
設置が完了したら、電源コードをコンセントに差し込みます。
延長コードを使う場合は、必ず定格容量に余裕のあるものを選び、たこ足配線は避けましょう。
電源を入れると、冷水タンクと温水タンクの加熱・冷却が始まります。
機種によっては温水が使用可能になるまで30分〜1時間ほどかかります。
初回の水入れと排出作業
宅配型の場合
新しいボトルをサーバーの給水口にセットします。
ボトルの差し込み部分は清潔に保ち、手で触れないよう注意します。
浄水型の場合
補充型はタンクに水道水を注ぎ、直結型は接続した水道管から自動で給水されます。
どちらのタイプも、初回使用前には冷水・温水をそれぞれ少量ずつカップに注ぎ、捨てる作業を行いましょう。
これにより、製造時のホコリや匂いを取り除くことができます。
冷水・温水の使い方
ウォーターサーバーの魅力は、冷たい水と熱いお湯をすぐに使えることです。
ただし、正しい使い方を知っておくと、より安全で快適に利用できます。
レバーやボタンでの注ぎ方
ウォーターサーバーには、主に「レバー式」と「ボタン式」があります。
レバー式はコップや容器を押し当てると水が出る仕組みで、片手でも操作がしやすいのが特徴。
ボタン式は手で押すかスイッチを入れるタイプで、誤作動を防ぎやすく安全性が高いです。
冷水・温水の注ぎ口は別々になっていることが多いので、必ずマークや色（青＝冷水、赤＝温水）を確認しましょう。
チャイルドロック機能の使い方
温水は火傷の危険があるため、多くのウォーターサーバーにはチャイルドロック機能が搭載されています。
解除方法は機種によって異なり、ボタンを長押しするタイプや、ロックレバーを同時に操作するタイプがあります。
小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、必ずロックを有効にしておくことが大切です。
温水の温度設定
多くの機種は80〜90℃前後の温水を常備していますが、カップ麺やコーヒー用にもっと熱いお湯が欲しい場合は「リヒート機能」付きが便利です。
ボタンを押すだけで再加熱され、ほぼ沸騰に近い温度まで上げることができます。
ただし、再加熱中は加熱音が出たり、待ち時間が発生することがあるので、使うタイミングを見計らって操作しましょう。
日常での活用方法
ウォーターサーバーは、飲み水としてだけでなく、日常のさまざまなシーンで活躍します。
上手に活用することで、暮らしの質をぐっと高めることができます。
飲み水として
いつでも冷たくて美味しい水が飲めるのはウォーターサーバー最大の魅力です。
外出前の水筒やマイボトルの補充にも便利で、ペットボトルを買う回数を減らせます。
節約にもつながり、環境にもやさしい生活が実現します。
お茶・コーヒー・紅茶づくり
温水を使えば、やかんや電気ケトルを使わずにすぐにお茶やコーヒーを淹れられます。
紅茶やハーブティーも香り高く抽出でき、ちょっとしたカフェ気分を自宅で味わえます。
冷水で作るアイスコーヒーや水出し茶も簡単に楽しめます。
カップ麺やスープづくり
忙しいときや小腹が空いたときには、温水でカップ麺や即席スープをすぐに作れます。
特にリヒート機能がある機種なら、熱々のお湯で食材がしっかりほぐれ、満足感のある仕上がりに。
調乳や料理用
赤ちゃんのミルクづくりにもウォーターサーバーは大活躍です。
必要な温度に調整しやすく、深夜や早朝の授乳もスムーズになります。
また、料理の下ごしらえやスープ作りにも使えるため、キッチンでの時短にもつながります。
このように、日常生活のあらゆる場面でウォーターサーバーは頼れる存在です。
次は、長く快適に使うためのお手入れやメンテナンス方法を解説します。
お手入れ・メンテナンス方法
ウォーターサーバーを長く安全に使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。
ここでは、日常的にできる簡単なお手入れから、定期的なメンテナンスまで詳しく解説します。
毎日できる簡単なお手入れ
一番汚れやすいのは水が直接触れる部分です。
注ぎ口や水受けトレイは毎日サッと拭き取り、カビや水垢の発生を防ぎましょう。
柔らかい布やキッチンペーパーを使い、水拭きか薄めた中性洗剤で優しく清掃します。
洗剤を使った場合は、必ず水拭きでしっかりすすぎます。
定期的な内部洗浄
メーカーやレンタル業者では、3〜6カ月ごとの内部メンテナンスや部品交換を推奨しています。
内部のタンクや配管部分は、自分で分解・洗浄することが難しいため、メーカーのメンテナンスサービスを利用するのが安心です。
セルフクリーニング機能が付いている機種は、説明書に従って定期的に作動させましょう。
フィルター交換の目安（浄水型の場合）
浄水型ウォーターサーバーには、活性炭フィルターやROフィルターなどのろ過装置が搭載されています。
これらは使い続けると性能が低下し、水の味や安全性に影響します。
フィルター交換は機種や使用頻度にもよりますが、目安は3〜6カ月ごと。
交換時期を過ぎると雑菌繁殖の原因になるため、必ず期限内に交換しましょう。
このように、こまめなお手入れと定期的なメンテナンスを心がければ、ウォーターサーバーはいつでも清潔で美味しい水を提供してくれます。
次は、安全に長く使うための注意点とコツを紹介します。
注意点と長持ちのコツ
ウォーターサーバーは正しい使い方と環境で設置すれば、長く快適に使えます。
ここでは、安全性を保ちつつ、故障や劣化を防ぐためのポイントを紹介します。
設置環境に注意する
ウォーターサーバーは直射日光や高温多湿を避けて設置しましょう。
直射日光は水の風味を損ない、タンク内で雑菌が繁殖しやすくなります。
また、湿気の多い場所ではカビや錆の原因になるため、風通しの良いスペースが理想です。
長期間使わないときの対応
旅行や出張などで1週間以上使わない場合は、電源を切り、水をすべて抜いておきましょう。
特に温水タンク内の水は、高温状態で放置すると臭いや味の変化につながります。
再使用時には、新しい水で冷水・温水をそれぞれ一度排出してから使い始めます。
転倒防止と安全対策
地震や衝撃による転倒を防ぐため、壁に固定できるストッパーや転倒防止ベルトの使用がおすすめです。
また、小さなお子さんやペットがいる家庭では、注ぎ口に触れにくい高さや位置に設置すると安心です。
これらの注意点を守ることで、ウォーターサーバーは長持ちし、いつでも美味しい水を安心して楽しめます
まとめ
ウォーターサーバーは、冷たい水や熱いお湯をいつでも手軽に使える便利なアイテムです。
設置場所の選び方や初期準備、冷水・温水の安全な使い方を押さえておけば、初めての方でも安心して利用できます。
日常では飲み水はもちろん、お茶やコーヒー、カップ麺、調乳、料理など幅広く活躍します。
さらに、日々の簡単なお手入れと定期的なメンテナンスを行うことで、衛生的で美味しい水を長く楽しむことが可能です。
安全対策や設置環境にも気を配れば、故障や劣化を防ぎ、快適なウォーターサーバー生活が続きます。
これから導入を検討している方は、今回紹介したポイントを参考に、あなたの生活に合ったウォーターサーバーを選び、毎日をもっと便利にしてみてください。
コメント